ガス漏れ発生!コードの耐用年数と保管方法に気をつけて

このお正月、東京・世田谷で大家をしているアサクラさんが事務所として使用している部屋でガス漏れが発生したそうです。ガス漏れの発生から、業者に依頼・点検して原因を突き止めるまでをレポートしてくれました。

1日部屋を留守にして戻ったらガスの臭いが……

築浅の高気密なマンションとちがい、うちのような築古マンションではガスコンセントにヒーターやストーブを接続して使用することができます。
入居者さんとお話すると半分くらいの方がガス暖房を使っている印象です。

今回ガス漏れが起こったのは、僕がマンション内で事務所として使用している部屋。親戚への正月の挨拶を終えて帰宅し、ちょっとした事務仕事をしようと部屋に入ると「なんだかガス臭い」気がします。

デスクが置いてある奥のリビングに入るとますます臭います。ガス機器を見ても栓が開いていたり、ホースが外れている様子もありません。これはガス漏れかもしれん…あせる気持ちを抑えて東京ガスのホームページで対応方法を確認しました。

それによると、まず「①窓の戸を大きく開け」、次に「②機器栓・ガス栓を閉め」、続いて「③メーターガス栓も閉め」るように書いてありました。早速、この手順を済ませたのち、④の手順=東京ガスに電話をしました。

実を言うと、すぐに電話するか迷いました。まだ三が日でしかも夜の10時過ぎ。事務所ですからガスが止まっても大した支障は出ないですし、翌日でもいいかなと。でも、メーターガス栓を閉めたときに目に入った注意書きが気になりました。「すぐに下記のガス漏れ専用電話にご連絡ください」

このままにして爆発事故など起きたら大変なので、申し訳ない気持ちを抱きつつ電話をかけて見に来ていただくことにしました。

ガス漏れは緊急性が高いため、お正月の夜中でも対応してもらえる

1時間足らずで東京ガスの方が到着。こんな夜遅くに申し訳ありませんと伝えると「消防・警察と同じで365日24時間対応だから大丈夫です」と気持ちよいお返事。ありがたやありがたや。

さて、我が家のガス機器はというと、給湯器と

ガス給湯器

ガスヒーターのみ。

ガスヒーター

事務所仕様になっているためキッチンは撤去してあり、ガスコンロもありません。東京ガスの方はテキパキと検査器具でガス栓やメーターをチェックしていきます。

こちらは悪い事態が起こっていないことを祈りつつ見ていることしかできません。悪い事態というのは「壁や床の中のガス管が劣化してガスが漏れている」という事態。うちのような築50年を超えたマンションでは十分に起こりえる話です。

検査の結果、やはりリビングのガス栓付近でガスが漏れているとわかりました。

ガスコンセント

幸いなことに、ガスコンセントのあるパネルまでの配管には問題がないことが判明。ここでぐっと気持ちがラクになりました。ガス栓から先なら、接続しているガスヒーターを取り替えればいいだけの話ですからね。

検査の結果、原因はガスコードの接続部分だと判明!

続いてはガスヒーター本体のチェックです。東京ガスの方のお話によると、ガスコード内の圧力を測ると、漏れがあるかないかがわかるそう。

ガスヒーターの検査

こんなふうに検査機器を接続して測ります。検査の結果、ガスヒーター本体には問題がないとわかりました。ということは、犯人はヒーターとコンセントをつなぐガスコードということになります。

ガスコードを検査してもらうと、

ガスコードの検査

やはり異常が認められました。東京ガスの方が圧力の数値を説明してくれました。

圧力数値の比較

左が正常値/右がガス漏れ

左がガスヒーターを調べたときのメーター部分で「3」のところを指し示しています。これが正常な圧力の状態。一方、右が問題のガスコードで圧力を示す針がぐんと下がっています。

コードからガスが漏れていることを意味します。「原因はガスコードの接続部分の劣化ですね」。接続部分とはここだそう。

ガスコードの接続部分

ガス栓とコードをつなぐ箇所からガスが漏れているというのです。そんなことがあるんだ…。

ガスコードの接続部分の劣化

こちらはガスコードの接続部の写真ですが、中にある黒いゴムの輪っか(パッキン)が問題の箇所。ごらんのとおりだいぶ汚れていますが、プロの目からするとかなり劣化した状態だそうです。

ガスコードの故障は、大抵の場合はこの接続部分で起こるとのことで、コード本体の破損で漏れるという例は少ないそうです。

使用禁止のテープ

というわけで、このコードはもう使えませんから、「使用禁止」の黄色いテープが貼られ、処分されます。

ガスコードは耐用年数や保管方法に気をつけよう

「昨日まではガス漏れの臭いもなくふつうに使えていたのに急に壊れるものなんですね」と僕が言うと、東京ガスの方はコードに記された数字を見せてくれました。

ガスコードの製造年

「これはこのガスコードが2006年に作られたという意味なんです」聞けば、ガスコードの耐用年数は10年が目安。すでに14年目となると故障しても不思議はないそう。

「もし今回のような事態が心配な場合は、正常に動作していても10年経ったら買い替えたほうがいいですよ」というアドバイスをいただきました。

こういう製品って、何も起きないとついつい延々と使い続けてしまいますが、ガスコードのようにトラブルが怖いものについてはちゃんと買い直すほうがいいんですね。

もうひとつ勉強になったのは、ガスコードの保管方法。先ほども書いたとおり、ガスコードの故障は接続部で起こりやすいのです。原因は、接続部に入りこんだホコリやゴミ。

夏の間など長期間使わないときにはコードをはずし、しっかりキャップをかぶせてビニール袋などに入れて保管したほうがいいそうです。

ガスコード付属のキャップ

正直に言いますが、なんでこのキャップがあるのか、前から気になってたんですよ。「コードを外したら中にはガスが入ってないんだからキャップする必要なんてないのに」って思ってたので。

このキャップには保管時にコードに埃やゴミが入らないようにする大事な役目があったのですね。大変、勉強になりました。

僭越ながら、マンション内の入居者さんにも連絡し、ガス漏れに気をつけていただくよう情報共有しました。エアコンとくらべて足下からポカポカと暖まり真冬には重宝するガス暖房ですが、万一の事故には気をつけたいものです。

【参考】

東京ガス「あれ? ガス臭い・・・」ガス臭いと気づいた時のNG対処法&正しい対処法

Source: Sumai
ガス漏れ発生!コードの耐用年数と保管方法に気をつけて