名もなき家事に名前をつけると…ラベリングで家族へのイライラが減った

分別ファイルを見やすくラベリング

ラベリングといえば、片付けしやすくする収納方法の定番です。中に何が入っているかをわかるよう表示したり、持ち物に名前を付けたりするときに使うのが一般的。

「でも、それだけではもったいない!私が今回おすすめしたい使い方は、<名もなき家事>を減らすためのラベリングです」。こう提案するのは、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。

森さんのラベリングは、<名もなき家事>にいわば「名前を付ける」作業。家族みんなに「見える化」したら、日々積み重なっていた小さなストレスを解消できたといいます。自宅で実際にしていることをレポートしてくれました。

「補充するという家事」は、タイミングや場所を明記してラベリング

冷蔵庫のジュースには補充時期をラベリング

家族全員で消費しているモノにもかかわらず、なぜか自分だけがいつも補充している…ということは小さなストレスになります。

しかしそれは家族に悪気があるわけではなく、どこにあるのかわからない、どのタイミングでやればいいのかわからない、などの理由があるのかもしれません。

わが家では、冷蔵庫のドアポケットに皆で飲むジュース類を入れています。ストック場所は知っているはずなのに、気付くと0本。誰も補充していないということがよくありました。

そこで、補充してほしいタイミング「残り2本で補充」という言葉を目につく場所にラベリングしました。おかげで、いつも誰かが補充するようになったので、飲みたいときに「無い!」ということが無くなりました。

戸棚の調味料などには、補充品の置き場所をラベリング

キッチンの吊戸棚に収納している砂糖と塩、ラップ類。こちらは完全に無くなってから補充するので、置き場所をラベリングしています。詳しく書いておくことで、普段から伝わりやすいのはもちろんのこと、もし自分に何かあった場合、一緒に住んでいない父や母が手伝いにきてくれたときの負担軽減にもつながると思います。

「覚えておくという家事」はラベリングして忘れてしまおう

定位置の戻し方をラベリング

クローゼットの収納ケースの横に折りたたみテーブルを立てかけて収納しています。折りたたみテーブルは、この場所が定位置。小学生の娘がこのテーブルを使うことが多いので、彼女が出しやすい向きに置きたい…。本人の希望で「脚は左に向けて収納する」と決まったのですが、私が片付けると何度も間違うことがありました。

このように、簡単なことなのに何度覚えようとしても忘れてしまうことってありませんか?

「どっちだっけ?」と毎回考えたり、間違ってないかと心配するくらいなら、ラベリングして忘れてしまいましょう。具体的に書いてあれば、迷いもなくなり安心感が得られます。

パソコンのショートカットキーにもラベリング

私の場合は他にも…。パソコン(Windows)のショートカットキーのひとつ「Fキー」の一部だけ頭に入らないのです。大部分は覚えているのになぜか覚えられない。

ラベリングしたら、メモを見たり、何だっけ?と考える必要もなくなり快適になりました。

「家族に注意するという家事」は、やって欲しいことをラベリング

乾きにくいプラスチック容器

何度も口頭で頼んだり、注意するのって疲れませんか? 言われなくてもやってほしいというのが本音ですが、先ほどの私のように何度聞いても忘れてしまう(笑)ことって、家族にだってあると思うのです。

夫は、食器洗いや洗濯などのわかりやすい、名前のある家事をたまにしてくれますが、あまり深く考えていないようです。上の写真のように、洗ったプラスチックゴミをそのまま置いておいたりするのです。これでは乾くのに時間がかかってしまいます。

プラスチック容器を洗うとき、見やすい位置にラベリング

何度か説明しましたが、なかなか改善しません。そこで、プラスチックゴミを洗っているタイミングでわかるように、シンクの目の前にラベリングをしました。

プラスチックゴミが乾いても誰も捨ててくれないので、それもラべリング。水やお茶しか飲んでないグラスはシンクに入れると油汚れが付いてしまうこともあるので、「グラスはすぐ洗う」というラベリングをしています。

チーズの保存容器に注意書きをラベリング

スライスチーズを入れたケースは、しっかりフタが閉まってないこともありましたが、このラベリングのおかげで解決しました。

これくらい覚えているだろう、覚えておけるだろう…と思い、今でも何もラベリングしないでいたら、<名もなき家事>は、ずっと減らないままだったかもしれません。

通常は使う人が中身を把握していて間違えなければ、基本的にラベリングは必要ありません。しかし、他の家族が使う可能性のあるモノに関しては、ラベリングしておくと「あれはどこー?」と呼ばれて、動かなければならない家事もなくなるのでおすすめです。

ラベルライターだけでなく、マスキングテープに手書きで書いても、もちろんOK!その場合は、無地のテープで目に入りやすくしておくといいですよ。

●教えてくれた人/森 麻紀さん
名古屋市在住のライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザーの資格も持つ。「自分にちょうどいい片づけ方」を実践しつつ、片付けに悩む人へのサポートを行う。Webメディアなどで片付けに関する執筆も

Source: Sumai
名もなき家事に名前をつけると…ラベリングで家族へのイライラが減った