スタディコーナーのあるキッチン実例。調理しながらみんなとおしゃべり

オープンなキッチンを挟んだ父と娘
LDKを見渡せるオープンなキッチン。そのすぐ横には、子どもたちのスタディコーナーが設けられています。忙しい共働き夫婦でも、毎日の家事をこなしながら、家族のコミュニケーションが取りやすいキッチン。そこにはスムーズに動ける動線計画や使いやすい収納方法など、様々な工夫がなされています。そんなキッチンを取材しました。

通路の幅が広いから、家族みんなでゆったり作業できる

家族で調理をしている様子

共に教師として働く林さん夫妻は、いつもふたりで協力して家事を行っているそうです。

「とにかく家事がしやすい家にしたかったんです。帰宅後は、仕事帰りに買ってきた食材をカウンターにバーッと広げて、すぐに夕食の準備をしなければならないので」(夫)

家を建てるにあたって希望したのは、何人もが一緒に作業できる広いカウンターのあるキッチンでした。設計を任されたのは悠らり建築事務所の安藤亨英と節子さん。そこでアイランド型のオープンキッチンをオリジナルで製作することを提案したそうです。「アイランド型だから、作業スペースがゆったりしています。何人かで作業をしてもぶつからないのがいいですね」と二人も満足そう。

キッチンの内側にある広い通路
また複数でキッチンに立つ場合、作業スペースの広さだけでなく通路幅もしっかり確保したいもの。「以前住んでいたマンションは通路が狭くて、ふたりで作業するのは大変だった」ということで、通路幅を82㎝確保しました。すれ違うときもぶつかることなく、ストレスなく動けるようになったとか。

食事の配膳を手伝う子どもたち

さらにアイランド型だから、でき上がった料理をダイニングに運ぶのもスムーズです。
「配膳や片付けがしやすいので、子どもたちも自然とお手伝いをしてくれます」(妻)

【この住まいのキッチン設備データ】

▼キッチン本体./オリジナル

▼食洗機/パナソニックNP-45MD6W

▼水栓/グローエ31 094 000

▼換気扇/パナソニックFY-32BK7M-19

▼レンジフード/オリジナル

収納や動線の工夫でスピーディ&スムーズに作業できる

食洗器から取り出した食器を収納しているところ
このオープンキッチンは効率的に作業を行うため、様々な工夫が盛り込まれています。動線は、食洗機で洗った食器をすぐにしまえるよう、背面に引き出し式の収納を設けました。振り返るだけでサッと収納できるから、動きも最小限で済みます。そのおかげでキッチンはいつもスッキリ。

アイランド型キッチンの引き出し収納

アイランド下部の収納は、奥のものも取り出しやすい引き出し式。シンク下はオープンにして、ゴミ箱などを置いてあります。

「すべて引き出しにしてもらったので、大きな鍋なども出し入れしやすいですね」(妻)

LDK全体を見渡したところ
回遊できるアイランドカウンターを中心に、その背面にはたっぷりの壁面収納を造り付けました。背面には電子レンジなどの調理家電を置いていますが、作業スペースとしても使用できるようになっています。

キッチン背面の引き出し収納
背面のカウンター下も引き出し式で、小物や食器を取り出しやすい。

食品のストック棚
こちらはパントリー代わりの食品ストック用の棚。出し入れしやすいように扉は付けず、細かいものは市販のカゴを使って整理しています。オープンだけどリビングから見えない位置に設置されています。左の白い壁はマグネット塗装が施されており、子どもの学校からのお便りなどを貼っておくことができます。カラフルなマグネットが楽しげですね。

キッチンと勝手口
勝手口への動線もスムーズです。正面に見えるのがその勝手口のドア。シンク下がごみ箱のスペースになっているので勝手口までの距離が短く、「朝のゴミ出しがラク」だそうです。

キッチンはリビングと一体の空間のため、換気扇が存在感を主張しすぎないよう木製フードを造作し、カバーしています。

「オープンハウスで見たとき、統一感があっていいなと思ったんです」(妻)

勝手口を外から見たところ
勝手口から出て右には、ごみ置き場も設置。分別ゴミ箱を複数置いておける広さです。

調理しながらでも、子どもとコミュニケーション

キッチン隣のスタディコーナー
キッチン背面のカウンターにつながる形で、子どもたちのスタディコーナーがあるのがこの家の大きな特徴。「料理をしながら音読の宿題を聴いてカードに丸をつけたり、連絡帳にサインしたりしています」(妻)。スタディコーナーの上部の吊り棚には、絵本や学習書がびっしり。兄妹が仲良く並んで勉強できるのもいいですね。

キッチンのダイニング側に設けられた本棚
ダイニング側はオープンな本棚になっており、ここにも子どもたちの本がぎっしり。まるで学級文庫のよう。本棚やスタディコーナーの素材は、シナ合板で統一しているので空間に一体感が生まれました。

食事のシーン
料理や食事はもちろん、勉強するときもくつろぐときも、家族がいつでも一緒にいられる林邸。オープンキッチンを中心に、家事も子育ても楽しんでいる様子が印象的でした。

設計/悠らり建築事務所設計(安藤亨英・安藤 節子)
(安藤亨英)1973年愛知県生まれ。大同工業大学建築学科卒業。名古屋市の設計事務所を経て、2007年に悠らり建築事務を設立。(安藤節子)1972年愛知県生まれ。江南女子短期大学インテリアデザインコース卒業。住宅設計、店舗設計の会社を経て、2007年に亨英とともに悠らり建築事務を設立
撮影/日紫喜政彦

Source: Sumai
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